同人誌即売会に初参加(製本、完成編)
今年の1月、同人イベントにサークルとして初参加した。
この記事の続き。
本を描き上げたら製本する。その過程に思ったことをメインに書いていきます。
◆入稿準備に丸1日は欲しい
書き上げた原稿を印刷屋さんに依頼して本にしてもらう。原稿を書き上げた頃はだいぶ体力も精神力も摩耗してたけれど最後の一仕事だとなんとか頑張った。
データ形式をそろえるのはなかなか大変だった。年内に工程を終えたかったが年末に外出の予定があったので朝方まで苦戦しながらも完遂。
今回はしまや出版さんにお願いした。
「初めての同人イベントで何冊刷るか」は色々な情報がありますが、僕の考えの流れは
1.知り合いに配るつもりはない
2.在庫が有り過ぎるのは困る
3.1冊も売れなかったとして在庫管理できる冊数は20冊…?
4.一回り少なめに15冊
といった流れです。値段は20冊分ですが大差無いし、在庫がある方が困るかなと。
表紙、本文と分けてデータで入稿。いよいよ同人作品の完成も近い…ように感じた。
◆成人向け同人誌の修正
入稿した日は友達と食事に行く予定だった。
早めに集合場所で待っていたらしまや出版さんから原稿確認の電話が来た。その電話は「確実に僕の絵を見た人」からの電話だ。絵を人に見せない僕にとってこれも初めての経験。
すごく、ものすごく緊張した。まして成人向け同人誌、自分の性癖の結晶。
女性の従業員さん。どうやらデータに少し不備があったらしい。しまや出版さんで修正してくれるとのこと。申し訳ないやら恥ずかしいやらで早く通話を終わらせたかった。
もう1つ、この会話は忘れられない。
『あと~…ちょっと修正が少ないので、よかったらこちらで足しておきます』
「あ~っ、あっはい、お願いします…」
通話中は感情を殺していたが電話が終わってから、完成が見えて嬉しい気持ちと恥ずかしい気持ちとが込み上がってきて後者が勝った。向こうも仕事だし慣れてるだろうとは言え、こればかりは気持ちの問題。
◆100%自分の作品
注文からしばらく、年を越して完成品が届いた。胸に抱えられるくらいのダンボールに入っている。
いの一番に思ったことは、このサイズなら会場まで運ぶのに苦労ないなと安心した。大きめのリュックに入るサイズなので荷物と共に運べた。
完成品が届いたらまず印刷に不備がないか確認しないといけないらしい。
ダンボールを丁寧に開けた。クリスマスプレゼントの包装をきれいに開ける心境だった。
緩衝材をかき分けるとババンと表紙が飛び込んできた。半年間誰にも言わず、自分度100%、憧れの同人誌が現実に目の前にある衝撃たるや。うわー!と布団に顔をうずめてクローゼットに一旦しまった。飽きるほど見てきた自分の本を見るのがなにやら怖かったのです。
でも確認はしないといけないから恐る恐るページを進める。
完成したときは全身全霊全力を込めてこれ以上は無い!と思っていたが見返すとこうすればよかったなぁというのが見つかる見つかる。
本を閉じて逃げ出したい気持ちに抗いながら最後まで確認完了。すぐクローゼットにリターン。それでも自分の作品、愛着振り切れMAXなのでその日の夜中にもう1回見返したりした。
今でも直視するのにカロリー使う。
◆スペースのレイアウト
注文から本が届くまでにスペース設置に必要な物を揃えた。
イベント会場には長机と椅子はあるが売り場のレイアウトは自分で用意する必要がある。これは無難に楽しかった。机に敷く布や見本用のブックスタンドを選びに雑貨屋などをフラフラ。最終的にはイオンで全部揃えた。
スペース番号用のスケッチブックを描いたりしてリラックス状態。
イベントの事を考えながらドキドキやらワクワクやらする期間だった。
かくしてイベントの準備は整い、残すはイベント参加のみ。
半年間何度も想像しては緊張するだろうなとイメトレを重ねたが想像以上に緊張するものだった。
当日、後日談はまた後日の記事で。